【有職畳】御茵(おしとね)製作

御茵【有職畳】を製作いたしました。

御茵(おしとね)という畳は綿入りの畳で、畳表(ござ)を5枚重ね、鏡と呼ばれる中央部分には、綿を乗せ白地の大和錦を被せてあります。額縁の四方には赤地の大和錦の中に綿を入れて作られています。

なかなか一般的に見る畳ではないので、こんな畳もあるのだと、知って頂けましたら嬉しいです。

元々お茵は天皇や公家など位の高い人が使える調度品でした。現在でも場所や生地の選び方、大きさ、使われ方までを考えながら製作される敷物となります。

板張りの部屋が多い中、伝統的な畳の中には適度な柔軟性を併せ持った素晴らしい畳がはるか昔から存在します。日本古来から続く伝統や美しさにとても感動するとともに、この伝統をしっかり守っていけるように精進し、お客様にもお喜び頂ける様に今一度頑張ります。

【織物の幅】

今の時代こそ様々な幅の生地があるが平安時代中期になると装束を含めた有職故実も確立されその頃の生地の織幅が1尺5寸となった。その為に茵の鏡部分のような幅が必要な場合、幅継をして使用されていた為、その考え方に基づき一針一針紋様を合わせながら縫い込み継ぎました。※写真真ん中央部分

【幾度となく向き合う】
何度も何度もやり直して改めて一から作り直そうと思い、もう一枚製作しました。
たくさんたくさん向き合いました。向き終えた今でも決して満足することはなく、新たな課題を必ず次に繋げ、また一歩ずつ進んで行こうと思います。
 
奥深く美しい世界だけど、未熟な精神じゃすぐに跳ね返されてしまいます。有職畳の厳しさも今回特に学びました。もっと心を磨きたいと強く思います。