Stay home が多くなり、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?梅雨時期の真っ只中。毎日ジメジメと暑く、湿気の多い日が続きます。体調には十二分に注意して参りたいですね。三密を避ける行動が必要な今、梅雨時期に対して畳としても避けたい三つの要素がございます。今回はその三つの要素「温度・湿度・栄養源」についてご説明し、万が一カビが畳に発生した場合や、カビを生えにくくする対策などをご紹介いたします。
1、畳には条件が整うとカビは生えます。
2、カビが発生する三要素
3、カビを発生しにくくするための対策
4、カビが生えてしまったら
5、まとめ
畳表は有機質の草を使用していますから条件が整えば、どうしてもカビが生えます。それは生鮮食料品を空気中に放置したままにしておくと、すぐにカビが生えてくる事と原理的に変わりありません。
また畳表は水分を吸収しやすいので、室内が湿気過多になり、不健康な状態になるとカビが生えてきます。
日本は夏の高温多湿はもちろん、春の長雨、秋の台風、冬の積雪と湿潤な気候が特徴なのは、日本に四季があるために、四季折々の特徴があります。特に夏の梅雨を中心とした時期は、もっとも生活しづらい季節でもあります。
昔の古い日本家屋ではこうした気候風土に配慮した木造で、開放的な住宅が中心的でした。そのためにカビの発生も梅雨時期に限定されていました。しかし近年、生活水準の向上や、建築様式の変化により「開放型」から「気密型住居」へと変化しました。こうした変化により、お住まいの住環境は、住む人にとって快適であると共に、カビにとっても快適な環境になったと考えられます。
温度 | 25℃以上28℃あたりで一番繁殖します。 |
湿度 | 60%以上80%を超えるとあっという間に増殖します。 |
栄養源 | ホコリ、チリ、垢などの有機化合物 |
カビは3要素(湿度・温度・栄養素)で発生します。この要素のうち1つでも排除出来ればカビの抑制につながります。特に1年目の青味のあるうちは、い草に栄養が多い状態ですので、梅雨の時期から気温の上がる夏にかけて、特に注意が必要です。
- ①除湿器の使用
- ②エアコンの除湿機能を使う
- ③扇風機の使用
①、除湿器を使用することでお部屋の湿気を吸収できます
②、エアコンの除湿機能を使うことで、お部屋の湿度を下げることが出来ます
③、扇風機を使い部屋の空気を滞留させない効果があります。※空気の出口も必要です
カビの繁殖を抑えるには、上記の条件を揃わないようにする事が大事です。このうち、栄養分については取り除く事は出来ません。また温度についても、人の生活出きる温度では、カビも成長しますので、温度のみのコントロールではカビの発生を抑えるのは難しいと考えます。ですから、湿度を(エアコンや除湿機)でコノロールすることが、カビの発生を抑えるのに有効といえるでしょう。また、カビの成長にはある程度の時間がかかりますから、カビが成長してしまう時間を与えない様にする事も重要です。
カビが生えてしまったら、部屋の換気をして、カビている箇所を乾燥させます。エアコンのドライ運転は効果的です。畳の目に沿って掃除機で吸い取るか、乾いた雑巾でカビを拭き取ります。エタノールなどの消毒剤も効果的です。
(カビが畳に発生した際の対処方法)
1、エタノールを用意する(ドラックストアーで購入可能)
2、天気の良い日に喚起をする(マスク・手袋着用)
3、カビを掃除機で吸い取る(たわしで畳の目に沿って掻き出す)
4、エタノールを霧吹きに入れて畳に噴霧する(量、畳全体に多めに吹きかける)
5、乾燥後、乾拭きする
畳は生きている敷物です。
人間が生活するうえで、不快に思う湿度は、実は畳のお顔部分にあたるゴザ(いぐさ)も苦手なのです。お部屋の畳が過度な湿気でおなか一杯にならないようにすることが重要です。湿度と上手に向き合い、適切な対処をすることで、畳を快適にお使いください。
さらさらした感触。適度な柔軟性。そして柔らかな爽やかな香り。Stay homeでお家に長くいる時間を、日本の四季にあった素晴らしい植物の上で快適に過ごしませんか?