補強して残してゆく意味！

普段の畳替え！

例えば畳が古くなってしまって新しく替えなければならないと感じたとき、畳の状態を見て様々ご提案をさせて頂いております。畳のお顔部分のゴザを張り替える「表替え」やそのゴザが両面使える事から行われる「裏返し」そして畳の芯材から新しくする「新畳への入れ替え」。

状態を見て様々お客様とご相談しながらご提案させて頂いております。

歴史的価値のある畳

時にその存在自体が歴史的に価値があるもので、簡単に替えれば良いというものではない畳が存在します。そんな畳が経年後くたびれた際に、その成形されている原材料を補強して蘇らせる技術が存在致します。

残してゆく意味

貴重な機会を頂き、勉強させて頂きました。替えてしまえば楽な事ですが、その畳が何十年・何百年も使われてきて、歴史的価値があるものについて、簡単に捨ててしまうことは、先人たちの努力をないがしろにすることでもあり、まだまだ未熟な自分はしっかり勉強できていないのですが、その畳を残すことが未来の畳職人への課題でもあり、また新しい保存技術が生まれる糧になる可能性がある事を教えて頂きました。

現在の日常の中でただ多くの畳を世に残すことも一つの考え方ですが、補強できるものは補強して昔の技術や想いを、次の世代へ繋げてゆく想いに触れ、とても意義深く勉強させて頂きました。

教えてくださった尊敬する畳職人の先輩には深く感謝しています。以後は経験や見識を深めてさらに精進して参ります。とても貴重なお時間を頂きました。ありがとうございました。

畳床の補修

たわむくらい疲れ果てた畳床に、稲わらを補強して縫い込み締め上げる事で、畳の芯材としての腰を復元して再度様々なメンテナンスが出来るような状態へ修復する特殊な技術です。