一番弟子が卒業致しました！

卒業

弊社、株式会社　金井畳店に四年間在籍致しました。一番弟子が、この春卒業して実家の畳店へ帰ります。多くのお客様にもご愛好いただき、誠にありがとうございました。

畳屋さんには古くから、「丁稚奉公（でっちぼうこう）」というそんな文化が今も残っています。

丁稚（でっち）とは、商家に年季奉公する幼少の者を指す言葉。丁稚として働く (奉公する) ことを丁稚奉公といった。職人のもとでは徒弟、弟子、子弟とも呼ばれる。江戸時代に特に多かった

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia

畳の事を何も知らない、何もした事のない青年が立派に畳製作技能士となり卒業を迎えられたことは、とても嬉しくそして巣立っていく寂しさもあります。未来ある若者に、畳文化の継承を託しながら、これからも全力でサポートして参ります。

愛する弟子へ！

少し感情が溢れまして、寂しい気持ちと嬉しい気持ちで、一度も花粉症になった事無いですが、ここのところ毎日花粉症です。

感情的にはならないと今も思っていますが、4年。誰よりも共に時間を過ごしましたね。
初めて会った日、ぼーっとしていたあなたは、今では凛々しくキリッとした目で明日を見つめる、畳製作技能士となりました。

針に糸も通したことのなかった青年は様々な人のお力を頂きながら、立派に成長しました。様々な人へ感謝しないとね。

「卒業」ってスタートを意味するんじゃないかなと親方は思います。

二級取ったら次の一級へ、一級取ったら、初めてスタートライン。いつも私が言い続けた言葉でしたね！

「卒業」にさいしてあなたが望む畳を作り、課題を見つけ、見たことあるから、作った事あるに変わり、反省を次に繋げていく。終わりのない道をずっと一緒に歩いてきました。

修行の本質

修行の本質は、どれだけ技術を覚えたのではなく、どれだけのものを目にして、経験し、踏ん張れたかに私は思います。

あなたの踏ん張りが、踏ん張った事のある経験が、今後を支えてくれると思うからです。

大切な事は全て伝えました。もがく姿や努力する姿も全て見せました。

未来あるあなたが困ったことや難しい問題にぶつかった時、何時でもそばに寄り添える親方でい続けるから、すぐに駆け付けるよ。これからもずっとずっと応援してるから。

私にとってあなたは特別な存在で、あなたとの時間は私にとって特別な大切な時間でした。

本当にありがとう。